長引く咳にご注意
咳は、医療機関を訪れる方の一番多い症状といわれています。そして咳が長引くと睡眠も妨げられ仕事にも支障をきたしてきます。
咳が3週間以上持続する場合は、単なる風邪によるものではなくいろいろな病気が隠れていることがあります。怖い病気としては、肺癌や肺結核がありますが、これらの場合胸のレントゲンをとれば大体わかります。そして最近増えているのが咳喘息という病気です。
喘息というとゼイゼイするものと思われている方も多いでしょうが、この咳喘息の場合ゼイゼイはみられず、夜に寝床に入ったときや明け方に痰のない咳がでるのが特徴です。また、タバコの煙や冷たい空気で咳込むこともあります。とくに秋に悪くなる傾向があり、一部にハウスダストやダニが原因とも言われています。
治療としては咳止めや抗生物質は効かず、喘息の治療である気管支拡張剤や吸入ステロイド剤が有効です。いずれも副作用は少ないので安心ですし、効果は抜群です。この病気は放置すると40%ほどの方が本格的な喘息になるといわれていますので早期の治療が必要です。
長引く咳があればお気軽にご相談ください。